オフ会番外編:例の団体亜種『ReOPA』


https://ameblo.jp/graduce/entry-12450140550.html

いつも通り例の団体のブログを監視していると、似た様な団体がインタビューを受けていた。
例の団体の亜種…亜種団体と呼ぶことにした。
亜種団体の正式名称は『ReOPA』。
ググるとやはりレオパレスが出て来るこの亜種団体は、例の団体と同じ所謂自助グループという位置付けのグループであるらしい。
例の団体と同じホームページサイト、FacebookTwitterが存在しているようだ。


ReOPAは、うつ病うつ状態で苦しんでいる方、生きづらさを感じている方に寄り添う自助グループです。

主に東京で活動しています。

ReOPAは、うつ病うつ状態で苦しんでいる方、生きづらさを感じている方が

Re:休息(Rest) 安心して休んで

O:機会(Opportunities) 回復へのきっかけをつかみ

P:準備(Preparation) 次へ向けての準備をして

A:行動(Action) そして実際に一歩を踏み出して歩き出せるように

という思いから活動を始めました。

当事者に寄り添う様々な活動をしています。

この亜種団体自体が設立されたのは2018年であり、例の団体の2年後に出来たものであるらしい。
尤もインタビュー記事を見たところ、この亜種団体の前身となったグループが2012年頃から存在しているようである。
その為か、Twitterのフォロー/フォロワー数に関しては亜種団体の方が非常に多い。
見たところ活動内容は2つとも同様であるようだ。
即ち、亜種団体も例の団体と同じ様にして特定の場所に集まってテーマを決めて話し合うということをしているらしい。
相違点は亜種団体は参加費が掛かることである。
界隈の事情はよく知らないので実際にどちらの方が有名なのかは不明である。
否…どちらが有名かというよりかは、どちらもマイナーなのだ。
『ReOPA ブログ』と検索しても別のブログが出て来るし、『ReOPA 2ch』と検索してもレオパレスが出て来て、幾らググっても彼らの活動に参加した感想等を書いた文章は出て来ない。
その為、参加したことがない人間からすると実情がいまいち分からない。
そうか、誰もやらないなら俺が書き残してやろう。
そう思い立ちわざわざ作ったブログがこれである。
マイナー過ぎる団体である上に詳しく調べる人間もあまりいない故に、存在意義が殆ど無いブログである…と思っていた。
先日ブログにコメントが付いていたことに気付いた。
このブログを見る人間がいるとは…。
気になって試しにアクセス解析をしてみると、殆どの日のアクセス数は0か1だが一日だけ異様にアクセス数が多い日があった。
その日は自分は訪れていない。
7ものアクセス数。
例の団体の団員数は10人前後。
お察し下さいということだ。
それはともかく、大体実情はブログに書いてある通りなので面白いと思ったら試しに行ってみるが吉。
そこに目付きが異様に悪くて寡黙な奴がいたら俺だと思ってよい。

 

 


最近は例の団体は活動していないらしく、5月頃からブログ・Twitter共に更新されていない。
その代わりと言っては何だが、先述の亜種団体の開催するオフ会に赴いてみることにした。
その前にいつも通り情報収集を行った。
例の団体はオフ会を年に3,4回開催するが、亜種団体は毎月開催しているらしい。
それに加え亜種団体はヨガや女子会等も毎月の様に実施している。
活動頻度は亜種団体の方が圧倒的に多い様だ。
例の団体の方も今年になってから女子会を取り入れ始めたが、やはり開催回数は少ない。
毎回思うことだが、女子会はあるのに男子会はないのか。
彼らは自助グループ等と謳う割には息をする様に差別を行うのだ。
亜種団体はブログはやっていない様だが、Twitterでは頻繁に呟いている様である。
例の団体はTwitterをオフ会の広告かリツイートにしか使っていないが、亜種団体は自ら多くのツイートをしている。


ReOPA〜うつ病当事者向け自助グループ

@reopakokoro

【ReOPAは、うつ病うつ状態で苦しんでる方、生きづらさを感じる方に寄り添う自助グループです】 Rest 休息 Opportunity きっかけ Preparation 準備 Action 行動 が社会復帰に向けて必要な事だと考えています。 活動など、ゆっくりとご報告していきます。 #うつ病 #あるある 呟いてます

鬱病あるあるを呟いているらしい。
見たところ根底の思想は例の団体と似た臭いがする。
誰が書いているのかは知らないが、リツイートをしない辺り例の団体よりは芯はあるのか。
いや…これは自動でツイートをするタイプの奴か。
因みに例の団体の構成員らしき人間のTwitterは殆どが自称病み垢のリツイートで埋まっている。
これ見よがしのツイートにふぁぼとリツイートの嵐。
基本的に自助グループもこれらと同じ馴れ合いコミュニティにしか見えない。
本当に鬱の人間は何もする余裕がなくなるということを彼らは知っているのだろうか。
服薬自慢や不幸自慢をしたりして気を紛らわすことが出来ずに負のスパイラルで鬱憤が溜まるだけ。
自分が本当に取り返しがつかない状態にいることすら自覚しない。
自分から病院に行こうとか人に相談しようとか自己保身しようと考えられる内はまだ救いようがあるということだ。

 

 

 


オフ会の流れはどうなっているのかホームページで今一度確認する。


<どんなふうにやっているの?>

 まず入り口で受け付けをします。

300円を用意しておきましょう。

ニックネームを決め、受付表に記載します。

参加費を払い、ネームカードを付けましょう。

 好きな席に座ります。飲み物など自由にお取り下さい。

 各テーブルごと、進行役のスタッフが進めていきます。

まず簡単な自己紹介をします。

 参加した皆さんから聞いてみたいこと、話し合いたいことを挙げてもらい、それを基にいくつかテーマを決めます。

 テーマに沿って皆さんで話し合いをします。(すべてのテーマを扱えない場合があります。)

 休憩が2回ほどあります。

(休憩以外でも自由に出入りしていただいて構いません。途中退出もOKです。ご自身のペースで。)    

 アンケートを書いて終了♪

 おつかれさまでした。

参加する上での注意事項も幾つか書いてあった。


<お願いしたいこと>

皆さんが安心して話せる場になるように、いくつかお願いしたいことがあります。

ご理解いただきますようよろしくお願いいたします

一応読んでおくことにした。


☆会では様々な体験が語られますが、あくまでも「その方の体験」ですので、

全ての方に当てはまるわけではありません。

ご自分になじむ話があれば生活に取り入れ、それ以外に関してはこの場に置いていきましょう。

常識的な内容のものが多い。
だが、1つだけ目に留まった項目があった。


☆他の方の話を評価・批判したり、自分の意見や体験を押し付けたりするような発言はしないようにしましょう

…なるほど、だから例の団体もあんな感じになるのか。
賛同だけで批判はしてはいけないという暗黙の了解の雰囲気。
だから一向に治らないし変わらないのではないのか?
鬱病者の特徴として、自分に都合の良い情報しか取り入れないという習性がある。
彼らはそれに配慮しているらしい。
余計なお世話だと言いたいところだが、亜種団体のグループ説明を見直した時にその理由ははっきりした。


ReOPAは、うつ病うつ状態で苦しんでる方、生きづらさを感じる方に寄り添う自助グループです

”寄り添う”だけで、矯正することが目的ではないらしい。
それはそれで問題があると思うが。
賛同意見だけだと只でさえ強い鬱病者の固定観念は更に強くなり、それ以外の考えは有り得ないと底なし沼の様に嵌って抜け出せなくなる。
彼らは当然そんなことは考えもしないのだろう。
彼らの様にぬるま湯に浸かりながら徐々に傷を塞いでいくというのが普通の治し方であるのだ。

 

 

 


オフ会当日。
事前予約は必要無く、直接会場に行けば良いらしい。
12:00発の電車に乗り、13:20頃に四ツ谷三丁目に到着する。
四ツ谷ひろばという建物に入る。
割と他にも人がいる。
1階のトイレに寄ってから案内板を見つつ階段を2回上がった。
目的の部屋のすぐ傍の廊下に人が立っているのが見えた。
亜種団体の団員らしい。
中に入ると名簿表にニックネームと住所を書かされ、参加費300円を払った。
受付から名札シールを貰い、適当な席に着席した。
例の団体とは異なり自由席である。
大きな机の固まりは3つある。
最大3グループに分かれて話し合うことになる様だ。
開始時刻の14時に近付くに連れ人間は増えていくが、その面子は例の団体とは違う大きな特徴があった。
殆どが40-50代っぽい人間。
言い換えるとおっさんとおばさんしかいない。
中には還暦を迎えたっぽい爺さんもいる。
1番若そうな人間は俺。
というよりかは、俺と同年代の人間が見当たらない。
受付をやっている亜種団体の女くらいしか若そうな奴はいない。
20-30代中心の例の団体のオフ会で1人だけおっさんが来ていた時があったが、その時とは逆の状況である。
ふと近くに座っていたおばさん達が亜種団体の女子会の話をしていた。
この状況から薄々感づいてはいたが、この亜種団体の女子会も”女子”会ではないようだ。
開始時刻の14時を過ぎた後も途中参加者は何人も来ていた。
例の団体の様に事前申請制ではないのだ。
それにしても1テーブルに10人以上の人間が座っているので窮屈だ。
例の団体のオフ会は人数制限があり一般参加者は10人程度に限られているのでこんなことにはならない。
各々のテーブルに亜種団員が1人配置された。
まず最初にオフ会の注意事項が読み上げられた。
次に各テーブル内で順に自己紹介をすることになった。
例の団体とは異なり別テーブルも含めて全体で自己紹介したりはしないらしい。
するにしても人数が多過ぎるからやらないのか。
多くの人間が自己紹介で病名を言った。
双極性障害の人間が多い。
全体の半分くらいは双極性障害である。
既婚者もいた…というか夫婦で来ている奴らがいた。
統合失調症で障害者枠で勤めていた奴もいた。
転職活動中の奴もいた。
無職の奴もいた。

Twitter見たらグサグサ刺さって~」

近くのおばさんが自己紹介で参加した経緯を説明した。
刺さるのか…あんな如何にもなツイートの数々が。
話し合いは自己紹介後に早速始まった。
例の団体の様な話し合う前のアイスブレイクやシンキングタイムすらなく、本題がいきなり始まった。
オフ会の流れは、自由に誰かがテーマを提案して、それについて各々語っていくというものである様だ。
例の団体の様に事前に1つの話題に絞ったりはしていないらしく、話題が次から次へと移るので深く考える時間がない。
そしてやはり思うことだが、1テーブルの人数が多いのでコミュ障の奴は話せないだろう。
その点では例の団体も少ないとは言えないが、亜種団体の様に無秩序に参加者が集くようなシステムではないので安心は出来る。

そろそろどんな内容の話題があったかここで書いておく。
話題は10個弱程上がったが、幾つか詳細を書き下す。
1つは鬱病のカミングアウトについてという話題があった。
何処まで誰に自分のことを打ち明けるか、というものであった。
全員それなりに悩んでいるらしい。
話すか悩む相手がいるなんて贅沢な悩みだな。
最後に俺の順番が回ってきた。
俺はカミングアウトする人間がいないと言った。
同テーブルの亜種女団員はそれに返答する。

「友達とかは…」

友達はいないと言った。

「家族は…」

家族がその原因だと言った。
そうなんですかと言われる。
特に他に誰からのコメントもなく、そのまま次の話題へ移行した。
…これで終わりかよ。
何も解決してねえじゃねえか。
亜種団体のオフ会注意事項にこんな項目もあったが。


☆限られた時間でのミーティングですので、長い時間を使ってのお話はご遠慮ください。他の方の時間も大切に。

他の参加者も長々と語ったあとに「長く語り過ぎてすいません…」とは言っていた。
例の団体の様に各々の人間に時間配分が決められていないので、各々が語り終える時間を見極める必要があるのだ。
尤も俺はそのレベルではなく、語り始めて20秒くらいで終わった…というよりかは終わらせられた。
座席配置も話題転換も時間配分も雑なのはまだいいが、この扱い方は流石に雑過ぎるのではないか。
だが何よりも気になったことは、問題に対する解決策が明確に提示されないまま次の話題に行くことだ。
例の団体は1つの問題に対する考えの共有→それに対する対処法や解決法の提案と流れを決めているので、亜種団体よりかは有意義な話し合いにはなっていたのだ。
もう1つの話題は薬についての話題だった。
最初に亜種女団員が薬をやっている人間に挙手を求めた。
俺以外の殆ど全員が手を挙げた。
マジかよ。
例の団体よりは深刻度が高い奴が多いとは思ってはいたが…想像以上だ。
だが彼らはやはり普通にはきはきと喋るし、普通に家族も友達もいる。
表面上はそこら辺にいるおっさんやおばさんと変わらない。
こういう奴らが精神障害者として障害者枠で働いたりするんだろう。
俺の様にまともにコミュニケーションが取れないレベルの人間では障害者枠ですら勤まらないのだ。
俺も1つだけ話題を挙げた。
鬱病を治す方法、そして向き合い方という話題である。
何かに依存しなければ生きられないと1人が言った。
だから鬱病は甘えだとか言われるのだ。

途中休憩は2回あり、16:45までオフ会は続いたが、俺が話すことは殆ど無かった。

 

 

 


今回も俺は殆ど話さずに終わった。
参加費無料の例の団体でならいいが、今回ばかりは交通費に加え参加費を使っているのでそれに見合った有益な情報が欲しい。
このまま会場に残れば団員が相手にしてくれるだろうか。
そう思い俺は最後まで残ることにした。
テーブルや椅子を元に位置に戻すと、参加者達は次々と帰って行った。
それらを眺める振りをしていると誰かに話し掛けられた。

「参加は何回目ですか?」

先程同じテーブルにいたと思われる一般参加者だった。
参加は初めてだと言った。
この亜種団体のオフ会は例の団体とは異なり複数回参加者がそれなりにいるらしい。
その一般参加者はまた次会ってお話出来たら、と言って去って行った。
最後にいい人に会った。
しかし不完全燃焼感はまだ拭えない。
俺はそのまま部屋の隅でスマホを弄ることにした。
やがて一般参加者は誰も居なくなり、亜種団員達と俺だけになった。
先程まで人が多過ぎたので分からなかったが、亜種団員は8人位いた様だ。
暫くした後、ようやく1人の亜種団員が未だ部屋に居座る俺の存在を咎めに来た。

「参加者ですか?」

亜種団員はそれだけ訊くと俺に部屋から出て行くように催促した。
亜種団員達に別れの挨拶を言われながら俺は部屋を出た。
部屋の扉は閉められる。
畢竟何も聞き出すことは出来なかった。
例の団体の団員達の方が良い意味でも悪い意味でもフレンドリーであるようだ。
亜種団員は最後まで只の受付や進行役という印象しか抱けず、彼らがどんな人間なのかすら分からずに終了した。
例の団体はオフ会開始前や終了後も参加者達と絡み、積極的なコミュニケーションを図ってくる。
煩わしいと思っていたが、今一度その意味を考え直した。

今回の亜種団体のオフ会を通して気付いたことがある。
俺は今まで例の団体について何だかんだ言っていたが、実は例の団体のことは嫌いではなく、それなりに気に入っていたらしい。

 

 

 


今回の出来事を金と時間の浪費にしない為にも、俺は文章を書いた。
俺の様にこの団体のことをよく知らない被害者がまた出ない様に。
例の団体『Graduce』と亜種団体『ReOPA』の違いはこれまでに書いた。
どちらに行くかは各々の好みであるが、大きな違いをここで書いておく。
例の団体は10-30代の若者が集まるが、亜種団体は若くても30代か40代で中年の人間しかいない。
おっさんや俺の様に浮きたくなければ自分の年代にあった場所に行った方が良い。
そして、亜種団体で行われている話し合いは単なる意見の共有だけであるので、それ以上のことを求めることは出来ない。
解決策まできちんと話し合いたい場合は例の団体に行くべし。

今回の亜種団体オフ会で知れたことはもう1つある。
例の団体はオフ会に参加する人のことをよく考えていたらしい。
参加費無料、少人数制、各々に均等に分け与えられる時間、団員達の親切なフォロー。
規模や知名度で言ったら亜種団体の方が優れているのだろうが、個人的には例の団体の方が丁寧で好感が持てた。

無沙汰をしているしまた行ってみてもいいだろう。